ミレニアムベースとは?
地上階数が3以下の住宅で、木像住宅(軸組工法、枠組壁工法)、鉄鋼系住宅の場所打ち鉄筋コンクリート造の布基礎、べた基礎に適用でき、高度な品質管理のもとに製造された「溶接組立て鉄筋工法」です。
日本建築学会の指針では、3階建以下での住宅鉄筋コンクリートには構造計算上、端部に180°のフック付きのあばら筋を用いることになっています。
しかしミレニアムベースは、実大実験や検知試験等を行った結果、180°フック付き住宅基礎鉄筋(あばら筋)と同等以上の強度を持つことが確証されています。
そのためフック無しでも3階建以下の住宅基礎鉄筋を、構造計算に加えることができるようになっています。
〈本工法による組立鉄筋の溶接について〉
基礎梁主筋とあばら筋の堅結を全強度鉄筋交差溶接で、その他の鉄筋相互の堅結は、全強度鉄筋交差溶接または、焼戻しスポット溶接で行っています。
布基礎
布基礎とは、建築物を支える逆T型をした基礎の
一種で、最も一般的な基礎のこと。
ベタ基礎
ベタ基礎とは、建物を支える下部構造で建物の底部のコンクリートがすき間がなく連続し、基礎の底部が一枚の板状になっている基礎のこと。
ミレニアムベースの特徴
■高品質と高強度
一般社団法人日本建築センターより構造安全性について構造耐力性能評価をAタイプとして認定されております。(評定番号:BCJ評定-LC0007)
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Aタイプ(全強度鉄筋交差溶接) |
Bタイプ(従来型スポット溶接) |
溶接点の性能 |
主筋引張り |
主筋の強度および伸び:規格値以上を保証 |
せん断強度 |
3/3(規格降伏点)以上 |
1/3以上 2/3程度 |
構造計算 |
一般RC造せん断補強筋と同等に算定できる |
せん断補強筋として算定できない |
コンクリート断面とせん断補強筋が有効 |
コンクリート断面のみ有効 |
ひび割れ後のせん断強度 |
ひび割れ後も安定した強度を保証する |
ひび割れ後の繰り返し荷重に対応できない |
※日本建築センターでは、住宅基礎ユニット鉄筋の強度、品質に対し三段階(ABC)の評価に分類されており、
ミレニアムベースは最も評価の高いAタイプ評価をいただいております。
■高い信頼性と実績
ミレニアムベースは、日本ミレニアムベース協会の活動により、高い品質を維持しています。弊社も会員企業として、常に品質の維持・向上に努めています。
■高い施工精度と短い工期
従来の住宅基礎施工では鉄筋を1本ずつ結束線で縛っていたため、施工精度の確保と施工期間の長さが問題でした。
ミレニアムベースは工場で機械生産した「完成品」です。施工現場では「完成品」を所定の位置に配置し、固定するだけで簡単に施工精度の確保と施工期間の短縮が行えます。